おかしくはないです

嫌いな言葉は「多幸感」

【アナベル2 死霊人形の誕生】悪魔に祈りを捧げるなかれ

スピンオフのプリクエルというスターウォーズもびっくりのフランチャイズを見せる死霊館シリーズの最新作。

死霊館シリーズの特徴といえば、おそろし心霊描写のつるべ打ちと悪魔に立ち向かう人間同士の思いやりの存在感だ。「死霊館 エンフィールド事件」ではその演出はマックス到達点に達して霊障家族にギターを聴かせてあげるシーンの異常なエモさがものすごく印象に残ったし、前作の「アナベル」でも、同じアパートに住む娘を失ったおばあさんが人間の善性を静かにまとっていた。

で、今作に関してはその人間の善性みたいなところはそうでもなかった。孤児院の子供達とシスター、あとは娘を失った夫婦が脅え要員なんだけども、霊障とは無関係な外部から助けてくれる人がいないっていうのはこんなに心細いことなんだなーって不安になった。だから生じる数々の驚きは全部めちゃくちゃ怖い。そこそこ半目で見るくらいに怖い。でも死霊館シリーズで欲しいものはちょっと満たされなかったりもした。とにかく怖いことは怖いんだけども。

あと、「インシディアス」とか「死霊館」シリーズのおかげでいろいろアメリカの悪霊のルールがわかってきた。キリスト教圏のルールじゃなくてアメリカのホラー映画のルールだけど。今までいろんな映画で悪霊退治してたけどジェームズ・ワンのシリーズはシリーズの積み重ねもあって特にわかりやすい。ジャンプのバトル漫画みたいに戦闘のルールがわかると鑑賞する方でサスペンスを勝手に感じ取れることができるのでどんどんこれからも新作が見たいところ。悪魔に何かを願ったらもうそれだけで後始末が大変だから気を付けよう。