おかしくはないです

嫌いな言葉は「多幸感」

大逆転裁判2は細かいことは気にすんなのタップダンス

まさかの未完シナリオから2年ぶりの続編ということで内容もまさしく前作からの続きで、コンシューマゲームってとりあえずひとつのパッケージとして終わるよねっていう私の先入観こそが甘えだったのだろう。でもみんな、前作の最初の事件の犯人とか覚えているんだろうか。予算の関係か、合間に挟まるアニメがなくなっていてそこだけ続編感がなくなっていたが、まあなくても良さげな感じはした。5から入っているアニメーションだけど、キャラデザがいつも微妙に立ち絵と違っているし、アニメーションそのもののテンポも妙に悪かったし。

UIや音楽は一つの完成系と言ってもいいくらいにリッチでこれぞ老舗メーカーのゲームっていう貫禄は見せるが、肝心のシナリオに先が気になる要素が全然なくてゲームの進行が作業っぽくなっているのは残念だった。っていうか多分この気にならなさは洗練されすぎたUIにも由来している気がする。シナリオの外連味とともに歩くような、古いハード特有の荒さが寄与してたものって、意外と大きいんじゃないかなあ。まあ、3DSの画質がいいとはもはや言えない時代ではあるんだけど。いま、レトロなインディーゲームがものすごく面白いナラティブを見つけてる理由もその辺にある気がする。

前作にゲスト的に登場していたキャラが重要な立ち位置で再登場するのだけどその再登場の仕方がびっくりするくらいしょうもない。それが許されるんだったらもうなんでもいいじゃねえか。リアリティ的にありえないというよりは、お話の盛り上げ方としてのズコー感がすごい。肝心の最終的な陰謀も、伏線のつじつま合わせのために作ったような内容で、おまけにデウス・エクス・マキナとしてのホームズが最終的には全部なんとかしてくれるので今まで何もしてくれなかったのはなんでなん。

キャラデザはとっても素敵で、ホームズもグレグソンもスサトさんもいい感じのリアリティライン。そのぶんアイリスちゃんだけファルコムRPGから出てきたん?ってくらいにデザイン過剰なのは前作からだけど気になった。

っていうかホームズの原作を好きな人ほどワトソンの扱いとかキツイのではないだろうか。ホームズ物のパスティーシュはそれこそ数えきれないほどあるしかなり評価のハードルは上がっちゃう側面があるのだけど、とりわけこの作品内では一個一個の要素の使い方もかなり雑、というか単語だけいただいてますとでも言いたげな風情。あと推理するときのタップダンスが私にとってはダサ案件だったので4度ほどの悶絶を強いられた。なぜ突然タップを刻み始めるのだ。そういうつもりなら、私だって楽しく踊ろう。