おかしくはないです

嫌いな言葉は「多幸感」

【スパイダーマン ホームカミング】世界は複雑、あたらしいぼくたち

トム・ホランド、すごすぎるのではないか。

しょっぱなから、トム・ホランドの若さぢからに満ち満ちた画面はいつか挫かれるその若さのためにはちきれそうだ。そしてその瞬間は、ごくごく淡々とやってくる。大人は世界が複雑だっていうけれど、そしてそれは本当のことかもしれないけど、単純な解決策に向かってひた走らないことの言い訳にするなら、そんな理解はみんなを不幸にするだけだ。

この映画に出てくる大人はみんな知っている。痛いこととか苦しいこととか。思い通りにならない人生とか。でもそれは僕の人生じゃないんだ、でもあなたの人生を教えてくれてありがとう。

あまりの面白さと、新しい時代への諦めなさと、現実を見ることへの厳しい視線、あらゆるものが観客とそして世界を信頼していて、なんかすげーショックだったよ。イタリアの「鋼鉄ジーグ」の新しさを語ったら、きちんとそういうヒーロー映画がマーベルから出てくる、アメリカってやっぱすごいんですねえ……。