おかしくはないです

嫌いな言葉は「多幸感」

バイオハザード7はVRで遊んだほうがいい名作ホラー傑作選

バイオハザード』シリーズのおかげで見られた映画っていっぱいあるよなとふと思う。ロメロの新作とかモロにそうだし、『ドーン・オブ・ザ・デッド』のオープニングという最強エロ映像が見られたのもバイオのおかげだと思っている。あの、サラ・ポーリーが車で道路を走るショットをロングで撮って世界が終わったことが一目でわかるあのシーン。
とはいえ20年もすればひとつのブームは落ち着いて、ゾンビ映画も一時期ほどの盛り上がりはない気がする。
なので『バイオハザード7』の恐怖の対象もすっかりゾンビではなくなった。代わりに『悪魔のいけにえ』だ。レザーフェイスじゃなくて、彼の父とか兄とかあのへん。でも確かにほうきでバスバス殴ってくる兄の方が怖い。

原点回帰の恐怖を売りにしてる『バイオ7』だけど、だから肝心の恐怖の演出はどっからきているかというと、複数のホラー映画の引用の集積なんだよね。主な成分は『悪魔のいけにえ』と『死霊のはらわた』、新しいものもあって、例えば『ヴィジット』とか。
今のホラー映画はゼロ年代に活躍したホラー出身の監督がどんどんYouTubeでいい新人を見つけてクソおもしろい映画を撮らせてハッピーハッピーだし、どの映画も新鮮な驚きと「こんな恐怖があったんや」的な発見がある。で、『バイオハザード』をそのあたりの映画群と比べた場合、ドラマもホラーもどっかで見たことあるやん感は否めない。まあ、それをゲームでやるってことに価値があるのはわかるけど、映画的な恐怖の再現のために攻略の部分が犠牲になっている気がする。ホラー映画の敵は正体が分かって倒し方がわかるまで無敵状態のイベントボスだけど、『バイオ7』はそのイベントが〝いつ〟なのかわからない。撃っても倒せない時と撃たないと倒せない時の違いが見分けつかなくて、しかも弾数が(特に序盤は)限られているので撃たないと倒せない時にまずゲームオーバーになる。ノーヒントの即死トラップが多いのでゲームオーバーをする前提の設計なんだろうけど、そうなると〝見つかってはいけない恐怖〟と矛盾するのだよなあ。とりあえず死ねばいいってなっちゃうし。映画的ホラーな恐怖を再現するのに腐心しすぎて、ゲームのルールに則った恐怖はどっかに行ってしまったように思える。
今のホラー映画の盛り上がりがあるのは『バイオ』フランチャイズのおかげだと割と真剣に思っているけど、別ジャンルのホラーと合流しようとしている試みは必ずしもうまくいっているとは限らない、という感想でした。

あととにかくボリューム少ない。私みたいなヘボプレイヤーでも7時間でクリアしちゃって特に頑張りたいやり込み要素もないから2週めを遊ぶ気にはならない。VRで遊べば「あ〜疲れた。満足」ってなるのかもしれないけど、普通にテレビ画面で遊ぶにはちょっとだいぶ物足りないなあ……。
フリーでたぶんアクションが主体の追加コンテンツが遊べる!ってエンディング後に告知が出たけど、……2017年春って!!