おかしくはないです

嫌いな言葉は「多幸感」

【バイオハザード ザ・ファイナル】魔法の言葉それは You are fired.

東京ゲームショーを王様のブランチが取材していた。FF15を紹介する段になると、プロデューサーは申し訳なさそうにこう言った。「15とはいうもののお話は続きではなく単体で楽しめますので宜しくお願いします」。そうか、ブラン娘(ブランコと読む。ブランチのレポーターの総称。死語なのか)くらいの年頃にとってはファイナルファンタジーは未知の存在で、「ナンバリングが付いている作品はどれもこれもお話が連続しているに違いない」という当て推量が適応されてしまうのか。これは宣伝が大変だ。これが10年の空白の意味か。

しかしバイオハザードの映画はそれとは全く話が違う。バイオハザードの映画は、ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるアリスという女性が主人公の、全ての作品のストーリーが繋がった映画シリーズだ。だから前作までを見ていないと話がわからない。わけではない。前作までを見ていたほうが話の内容はわからない。こっちのほうがタチが悪い気がする。

映画の内容はコント集みたいなものです。ゾンビが出てくる、倒す、オチがつく時に何人か死ぬ。肉弾戦もありだよねーってことでイ・ジュンギ(かっこよかったので名前覚えました)とのカンフー的バトルもあるがそこにもオチがつく。

そして映画のクライマックスに響く勝鬨の声、「You are fired!」。WWEファンにはおなじみの、マクマホンファミリーの伝家の宝刀。しかしその声の威勢とは裏腹に、あんまり言われた方には効果がなかったりする。次から会場に来るなって言っても大体は普通にチケットを買って観客席から登場するし。けれどもこの映画の「お前はクビだ」は即効性の毒のごとくに対象に影響を与える。これだ、これこそが私が求めていたものだ。コントの真髄だ。現存する未感染の人類は4,400人程度まで減っていて、そんな状況でなお「株式の何割を所得しているからそんなことを言う権利はない」とかいう会話がされていることも含めて良いコントだ。っていうか4,400人!シリーズを重ねるごとに人口は減少し映画のクライマックスでどれほど「目の前の敵は倒した」と思ってもズブズブの撤退戦でしかない戦いをアリスは続けていたわけで、お話が続き続ける長い続編っていうのはやはり悲劇なのだなあ。