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おかしくはないです

嫌いな言葉は「多幸感」

【アーロと少年】サークル・オブ・ファミリー

大水にいろんなものが飲み込まれるシーンがあるんですけど津波じゃないから注意喚起されないっつーのも不思議な話ではあるなあ。

何もかもが古風で恐竜の社会の仕組みもよくわからないままゆるゆると話は進み、『トイ・ストーリー2』のあの尋常じゃない脚本の力はもはやピクサーのものではないと思い知らされるには十分ではあったものの、今度は背景美術が尋常じゃない尋常じゃなさで、『ウォーリー』のあの驚嘆が通過点でしかなかったことを思い知らされるにあたり、シンギュラリティの近さを実感もする。

ティラノサウルスが登場するにあたってようやっと、ここは西部劇の世界でありフロンティアの手前からフロンティアに放り出された少年の通過儀礼が恐竜社会のアナロジーとして機能しかけていることがわかるものの、肝心の飼い犬たるスポットが今度は恐竜を駆逐する勢力となりうる可能性も示唆されており、あるいはアメリカ大陸にとっての隕石はピルグリム・ファーザーズであったのかもしれないと妄想したくもなる。

しかしまあ、トレンドの問題でしかないのかもしれないけど、やはり死を物語の楔にされるとちょっとつらいものがある。まんま『ライオン・キング』ではないのか。